国民年金の納付率58.6% 4年連続で過

東日本大震災から2度目の盆が巡ってきた. 盆の入りの13日、津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町では夜明け前から、ショッピングセンターの駐車場に、お盆用品をそろえた朝市が立った. 多くの人たちが、仏壇に供える切り花や栗の枝などを買い求めた. 朝市で野菜を売っていた東梅スエさん(88)は「震災前はもっと店が出たし、人も来た. みんな仮設住宅なので、飾りも小さいねえ」と話していた. 厚生労働省は5日、2011年度の国民年金保険料の納付率が過去最低の58.6%だったと発表した. 前年度を0.7ポイント下回り、6年連続の低下. 過去最低の更新も4年連続. 収入の少ない非正社員の増加や年金制度への不信感などが背景にあるとみられる. 納付率は、保険料が払われた合計月数を本来払うべき合計月数で割ったもの. 11年度末の国民年金の加入者数(1号被保険者)は1904万人で、そのうち未納者は320万人. ほかに未加入者が9万人いる. 日本年金機構は昨年秋から、会社員の夫に扶養され保険料を払う必要のない3号被保険者だった主婦のうち、夫の退職後に1号被保険者への切り替えをしていなかった人などについて、切り替えを進めている. そのため、過去に払っていなかった保険料の支払いが生じ、その分の納付が追いついていないことも納付率を下げた一因とみている. 石室などに絵画や文様が描かれた全国の「装飾古墳」について、文化庁が保存状況や劣化の有無などを確認する実態調査に乗り出した. 奈良県明日香村の高松塚古墳などで壁画や装飾の劣化が次々と判明したことに加え、福島県などでは東日本大震災の影響で保存対策が不十分になったケースも報告されている. 文化庁古墳壁画室によると、対象は15府県の国特別史跡・史跡の装飾古墳、計56カ所. 各府県の教育委員会に、カビや剥落(はくらく)などによる劣化状況、保存管理の現状の報告を求めた. 同庁の担当者が実地調査し、夏までに結果を公表する. 劣化が確認された場合、地元に検討委員会を設置. 高松塚古墳などの保存対策を協議してきた国の「古墳壁画の保存活用に関する検討会」と協力して対策を探る. 対象には福島や宮城など東日本大震災の被災地の古墳も. 墓室の壁に赤色顔料で渦巻文(うずまきもん)と人物が描かれている福島県双葉町の清戸迫横穴(きよとさくおうけつ)は、東京電力福島第一原発の北西約3.5キロの警戒区域内で、十分な保存対策が取れない状態だ. 1月、文化庁などが現地調査したところ、伸びた木の根が壁画に迫り、塩害も出ていることがわかったという. 時と永遠~トキトワ~』冒険の鍵は"時間魔