伝えられぬ苦しみ「吃音」 就職4カ月、命

安倍晋三首相は21日の自民党役員会で、米軍普天間飛行場沖縄県名護市への移設計画について「基本方針にのっとって進めていきたい」と述べた. 19日の同市長選では、党が推した推進派の候補が敗れたが、移設を進める考えを改めて明言した. 役員会では石破茂幹事長も「負けは負けだが当初、トリプルとかダブル(の差)とか言われていた. 現場によくがんばっていただいた」と述べ、移設推進を掲げた末松文信氏が善戦したとの認識を示した. 言葉が出にくかったり、同じ音を繰り返したりする吃音(きつおん)のある男性(当時34)が昨年、札幌市の自宅で自ら命を絶った. 職場で吃音が理解されないことを悩んでいたという. 自ら望んだ看護師の職に就いて4カ月足らずだった. 100人に1人とされる吃音の人を、どう支えればいいのか. 学会が創設され、議論が始まっている. 男性は昨年3月に看護学校を卒業し、札幌市内の病院で働き始めた. 幼いころから吃音で、話し始める時に言葉がなかなか出てこない「難発」と呼ばれる症状があった. 「ん... 」と無言が続き、足踏みを繰り返すなどの「随伴(ずいはん)症状」もあった. 緊張すると症状はよりひどくなった. 家族によると、男性は病院で吃音が理解されずに苦しんでいたという. 男性は自己紹介の用紙に自分の症状について書き、職場で理解してもらおうとしていた. 「大声を出されると萎縮してしまう」「話そうとしているときにせかされると、言葉が出なくなる」 だが、伝わらなかった. 男性が残した手帳には、追い詰められていく様子が書き込まれている. 「どもるだけじゃない. 言葉が足りない. 適性がない」「全てを伝えなければいけないのに、自分にはできない」. その字は、次第に乱れていく. 親友には「続けられないかもしれない」とメールを送っていた. 昨年7月末、病院からの連絡で母が駆けつけると、男性は自宅で死亡していた. 携帯電話には家族宛ての未送信メールが残っていた. 「相談もせずに申し訳ありません. 誰も恨まないでください. もう疲れました... 」. 後になって、男性が昨年6月ごろからパソコンで「吃音と薬」「新人看護師と死」などを検索していたことも分かった. 47年前、景勝地らしい浜辺で、中学生の男女が踊るフォークダンス. 昨年12月3日付の朝日新聞名古屋本社版(遠州版を除く)で、撮影場所や被写体の生徒らが不明の写真を紹介したところ、多くの情報が寄せられた. 三重県志摩市の「阿津里浜」と見当をつけて取材したのだが、その答えは伊勢湾を挟んだ愛知県の渥美半島にあった. 半島の中ほどにある愛知県田原市高松町の「太平洋ロングビーチ」. 目の前には遠州灘が広がり、サーフィンの適地として内外に広く知られている. 師走のある日、同市立野田中学校OBで元市職員の河辺禎人さん(62)に現地に案内してもらった.